シェアド・コンテンツマーケティングはニュース性や話題性で読者のハートを掴むPRブログです。コンテンツに惹きこむ鍵は「魅力あるタイトル」を作ること。前回の前編に引き続き、今回は実践編として、タイトルの作り方を具体的にお話します。ポイントは8つ。これさえ掴んでいれば、どんなwebライティングでも大丈夫です。あなたのタイトルで読者を惹きつけることができます。
主な内容
「魅力あるタイトル」の作り方、7つのポイント
ポイント1:短く簡潔に
ポイント2:一目でわかるメリット
ポイント3:数字を入れて具体的に
ポイント4:実現性を伝える
ポイント5:読み手と同じ言葉を使う
ポイント6:中学生でも理解できる言葉を使う
ポイント7:インパクトを与える
ポイント8:オーバートークは厳禁
◇◇◇◇◇◇◇
■「魅力あるタイトル」の作り方、8つのポイント
さて、前編をお読み頂いて、タイトルの重要性はお分かりいただけたと思います。(まだ、お読みでない方は、以下からどうぞ)。
今回は実践編として実際に「魅力あるタイトル」の作り方をお話します。ポイントはたったの8つ。これさえ、しっかりと掴んでおけば、大丈夫です。
短く簡潔に
一目でわかるメリット
数字を入れて具体的に
実現性を伝える
読み手と同じ言葉を使う
中学生でも理解できる言葉を使う
インパクトを与える
オーバートークは厳禁
このつのポイントをしっかりと押さえて、タイトル毎にどこを強調するかを考えてみて下さい。
それでは、一つ一つを見ていきます。
■ポイント1:短く簡潔に
シェアド・コンテンツマーケティングで使うタイトルは、メディアサイトの仕様にもよりますが、ほとんど場合、そのまま検索エンジンのタイトルとして表示されます。つまりメタタイトルとして設定されています。
使用しているデバイスやディスプレイサイズ、ブラウザーなどにより異なりますが、検索エンジンのタイトルは、長くても35文字以内にまとめることをお薦めします。長くて全て表示できない場合は、以降は「・・・」となり、途切れてしまいます。きれいに表示したいのであれば、30文字以内にまとめる方が安全です。途切れても構わないのであれば、この文字数にこだわる必要はありません。
ただし、ほとんどの人は、タイトルを読むということはしません。目に入るイメージとして受け取り、特に注意を惹かれるものがなければ、次のタイトルへと視線は移っていきます。つまり、「あっ!」と思うものがなければ、そこで目が止まることはありません。それは一瞬です。その一瞬で文字の意味をメッセージとして認識できなければ、無意識的にスルーされてしまいます。長すぎる文章は一瞬で捉えられるイメージにはなりません。スルーされる確率が髙くなります。
また、相手に伝えたい大事なワードは、できる限りタイトルの前の方に来るよう、文章の工夫をすると効果的です。より印象付けることができます。例えば、まだ、一般的ではない言葉を定着させたい時も、「えっ、何それ?」と思ってもらえれば、そのワードやフレーズも覚えてもらえるかもしれません。それらのワードやフレーズをタイトルの始めの方に入れ、繰り返えし、繰り返し、コンテンツのタイトルとして使用すると、いずれそのワードやフレーズがインターネットで一人歩きし始めるかもしれません。そうなると、そのワードやフレーズで検索されるようになり、また、実際に検索されると、その度に検索表示の上位を独占することになります。
■ポイント2:一目でわかるメリット
「この記事は自分のためにあるんだ」、と一目見て思ってもらえなければ、いとも簡単にスルーされます。
それを一目で伝えるコツは
○○のコツ(既に使っていますね)
○○の秘訣
○○の秘密
○○のメリット
○○の方法
○○のテクニック
○○上達法
・・・等々、簡単にイメージしやすいフレーズにすることです。
「これを読んだら自分に役立ちそうだ」、「この記事は自分のために書かれているんだ」と思ってもらうためには、記事を読むメリットが一目でわかるようにすることです。
また、ターゲットを絞り込むような表現を加えて、より「私のため」を強調することも効果的です。
経営者限定!/女性限定!/20代限定!
歯科医のための・・・/独身女性のための・・・
年商3000万円の壁を突破したい経営者!
税理士事務所を開設したらまずすること・・・
お口の臭いが気になる方にこっそり教えます・・・
50歳からの・・・
○○な方必見!
全くの初心者でも・・・
初心者向け・・・/上級者向け・・・
30代までに・・・/40代になったら・・・
・・・等々、対象を絞り込むことで、そこにマッチする人をぐっと惹きこむことができます。タイトルを見た人も、「あっ、これ自分のためだ!」って、イメージしやすいですよね。また、異なるターゲット向けのコンテンツも作成し、タイトルもそれぞれのコンテンツに合わせて書き変えれば、同じ商材で違う対象に刺さるコンテンツを複数作成することができます。
■ポイント3:数字を入れて具体的に
ビジネス書やハウツー本のタイトルで、「7つの法則」、「10の秘訣」、「1週間で・・・」など、数字をキーワードにしているものを多く見かけませんか?
出版や広告ではタイトルに具体的な数字をキーワードとしてに入れることにより、実際に売り上げが伸びることが多くあります。実は、これ、世界の出版や広告業界では当たり前の常識で、よく用いられる手法の一つでもあります。
例えば、日本でもベストセラーになった「7つの習慣」(スティーブン・R. コヴィー著/キングベアー出版)という書籍はご存知でしょうか?実際に読まれた方も多いのではないでしょうか?この本はベストセラーになっただけではなく、この一冊からさまざまなビジネスがも展開されました。ここまでのビジネス展開を予想していたかどうかは別にしても、この成功の裏には、しっかりと計算されたタイトル作りが隠されていると考えています。入念に設計されたタイトルではないでしょうか。もし、あの本のタイトルが「7つの習慣」ではなく、例えば、仮に「成功のための習慣」だとしたら、あそこまで大ヒットになったでしょうか?「7つの習慣」のタイトル自体には、何の習慣か全く書かれていません。それでもあそこまで大ヒットしているのは、「7つ」という数字をキーワードとしたタイトルが大きく影響していると思われます。まさに数字のマジックです。
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・・・等々、具体的な数字を入れると、何がいつまでにどうできるのかなど、そのイメージがより具体的になります。ただ、注意したいのは、タイトルの数字とコンテンツが一致していることです。「1週間で痩せるとタイトルにはあったのに、中を読んでみたら1年かかるみたいだ」ってことにはならないようにして下さい。
■ポイント4:実現性を伝える
もしタイトルを見て、「何だか難しそうだ」、「面倒くさそうだ」、「無理そうだな」なんて思わせしまったら、クリックされずスルーされてしまいます。「自分でもできそう」、「これなら当社でも取り組める」・・・そう、思ってもらえなければ、中身を見ようともしません。実現性を実感できないからです。
ただし、本当はできないのにできると偽るのはダメです。完全なアウトです。本当にできることを如何に簡単に魅せるか、もっと楽に思えてもらえるか、それが、伝え方の工夫です。
”
実現性を感じられなものには興味をしませしません。
”
「実現性がある」・・・、それも、今までよりももっと簡単に、もっと楽に、もっと効率的に、もっと効果的に、もっと時間をかけずに・・・そうできることをタイトルで伝えられれば、もっと多くの人にも興味や関心を持ってもらえます。
また、実現性と同時に親近感も大切です。この2つは別のようにも感じられますが、実は通じています。
例えば、ユーザー(読者)がタイトルを見て距離を感じてしまうと、難しいそうなもの、面倒くさそうなもの、必要ないもののように思えてしまいます。
特にシェアド・コンテンツマーケティングのように、PRブログを書く場合は、自社や自社の商材に対する読者の距離感を縮め、温度差をなくすタイトルの工夫が必要です。「当社も御社と同じです」というような共感を持たせるタイトルにすることも効果的です。
こんな悩みはありませんか?
こんな問題でお困りではないですか?
こんな失敗したくないですよね
貴社だけではありません・・・
・・・等など、こんなフレーズを入れるだけで親近感が湧き、同時に何かできそうだという気持ちにもさせてくれます。実現性を伝えるためには距離感を縮めることと温度差をなくす工夫も必要です。
■ポイント5:読み手と同じ言葉を使う
これは先ほどの実現性にも関わってきます。ユーザー(読者)との距離を縮め、温度差をなくし、親近感を感じてもらう上でも、どんな言葉を選択するかは重要です。
また、伝える側と受け取る側の理解が同じでないと、そこにギャップが生じることがあります。そのギャップをなくすためにも、多くの人が同じ理解に立てる言葉を選択するようにして下さい。色々な意味や解釈に使われる言葉はあまり使用しない方が得策です。
また、対象が専門家など、その分野に精通しているとはっきり限定できる場合を除いて、専門用語も避けるべきです。時に専門用語は、同じ日本語でも、まったく違う言語のように思えることがあります。例えば、IT担当者が現場のユーザーに専門用語を多用して説明しても、聞いている人たちはサッパリ理解できません。それどころか興味を無くし、話を聞かくなってしまいます。
実は私たちの日常はこんなことでいっぱいです。自分が伝えていても、相手に伝わっていることはその人の理解でしか解釈されません。
「この資料は重要だからね」と伝えても、相手が考えている重要度と自分が思っている重要の考え方が違っていては、その資料をどう扱うべきかにも差が出ます。どう見ても50代の紳士と、どう見ても20代の若い女性がブライダルショップを二人で訪れたら、誰でも娘さんの結婚式の相談にきた親子(父と娘)と思ってしまうかもしれません。しかし、実際は結婚する当事者なのかもしれません。
ものごとを伝えるには、まずは同じ理解に立つということが前提です。そのためには、相手が使う言葉と同じ具体的な言葉を使うようにして下さい。そうしなければ、お互いの解釈が違ってくることもあり得ます。細かいことですが、そうした配慮が「魅力あるタイトル」を作ることにもつながります。また、相手がよく使う言葉を使うことで相手との距離や温度差を縮め、より親近感も増します。
例えば、「多様性」と伝えるときに「ダイバーシティ」と書いたら、理解できない人もいますし、何だか英語かぶれで気取っていると思われるかもしれません。
また、マーケティングに関する内容でも、多くの人が営業(セールス)とごちゃ混ぜになっているようなら、わかりやいように、営業という言葉もあえて使って、本文でマーケティングや営業との違いを説明することもできます。
ランディングページを知らないウェブ初心者には、あえてランディングページのワードはタイトルに含ませず、「24時間休まず集客するサイトの作り方・・・」などとした方がいいかもしれません。
対象が誰なのか、その対象は普段どんな言葉使っていて、どんな言葉に馴染みがあるのか、言葉の選択に読み手とのズレがあると、ユーザーを惹きつけることができません
■ポイント6:中学でも理解できる言葉を使う
これもよく言われていることですね。完全に一部の業界人や専門家向けのコンテンツなら別ですが、そうれでなければ、あえて誰でもわかる言葉を選択して下さい。辞書を引いたり、ウェブで調べたりしないと分からないような言葉では、ユーザー(読者)の心が離れてしまいます。
目的はインテリや自分の知識を振りまくことではありません。相手に受け入れてもらい、興味や関心を持ってもらうことです。そのためには、わかり易さが大切です。
中学生でも読んで理解できる言葉を使う方が無難で、実際に良く伝わります。
■ポイント7:インパクトを与える
簡単にいうと、「えっ!」、「あっ!」、「まさか!」、「うそっ!」、「そんなことっ!」、「ホントに!」、「そうなんだ!」、「急がなけば!」、などと思わせられるかです。
例えば、
あんな著名人もこんな有名企業も・・・
今やらなければ効果がない
みんなが始めてからではもう遅い
期間限定?急がなければ・・・
このままで大丈夫?
ほんとうにそれでいいの?
まさに今が旬
トレンドに乗り遅れないように・・・
・・・等など、思わせるようなフレーズを加えるとインパクトのあるタイトルにもなります。
■ポイント8:オーバートークは厳禁
よく情報商材系でありがちなのが、「煽り」や「釣り」などのオーバートークなタイトルです。
いくらインパクトが強いといってもこれは逆効果です。
ユーザーは「またか」と思うほど、ウェブに溢れかえる広告に正直うんざりしています。特に明らかにオーバーな表現、大袈裟に成果を謳うもの、煽りまくるもの、脅かすもの・・・そんなものにいやいやしています。
業界団体の自主規制が甘いのかどうかはわかりませんが、欧米では「えっ、これっ、アウトでしょ!」と思えるような広告の表現が、日本のマーケティングの現場には多くあるようにも見受けられます。最近では、そんな広告はユーザーの反応も悪くなり、徐々に淘汰され始めているのかもしれません。しかし、各方面から送られてくるメルマガなどを見ていても、オーバートークと思わせるものが、まだまだたくさんあります。やはり、オーバートークは逆効果です。
いかがでしょうか。これら8つのポイントさえ、しっかりと掴んでいれば、タイトル作りは問題ありません。あとは回数をこなす中で磨きをかけるだけです。
ただし、当然のことですが、タイトルとコンテンツの内容は一致していなければなりません。
タイトルを見て興味を持ってコンテンツを読んでは見たけど、「書いていることが違った」とか、あるいはそうではなくても、「期待していもののと違っていた」と思わせてしまうと、次からは読まれなくなります。「見た目美人」や「イケメン」だけではユーザー(読者)はついてきません。タイトルとコンテンツは同じです。一致していることが当然です。
シェアド・コンテンツマーケティングは話題を提供するPRブログがコンテンツです。読まれるか、読まれないかは、ほぼタイトルで決まるといっても過言ではありません。ノウハウやハウツー・ブログではないので、ここでのタイトルの例がそのまま使えるわけではありませんので、あくまでもタイトルを作る時の考え方との理解として参考にして下さい。それぞれのコンテンツでは、それどれの内容に合わせた、読者を惹きつける「魅力あるタイトル」を作ることが肝心です。