今、日本の事業者にも急速に取り入れられているコンテンツマーケティングですが、現状はなかなかそう簡単にはいかないようです。コンテンツマーケティングの一番のハードルは「中々成果が出ない」こと。多くの事業者が抱えるジレンマのようです。
コンテンツマーケティングでは、成果が見え始めるのはどんなに早くても3ヶ月目くらいから。でも、通常は6ヶ月から1年はかかります。なかなか成果が出ない場合など、上手くいかなければ、1年以上かかることもざらにあります。その間、良質なコンテンツを作成し続けることは、暗中模索の中、成果も見えず、何が正しいのかも実感できないまま、不安と焦りが募るばかりです。モチベーションも下がります。特にまだ十分な売り上げがない立ち上げたばかりの事業者では、資金的にも苦しくなります。
しかも、コンテンツマーケティングは、今、競争激化のマーケティングです。多くの競合が取り組む中、自社が成果を上げるには、これまで以上に時間がかかることも十分想定されます。
こんな状況はなんとかしたいですね。
そこで、コンテンツマーケティングをもっと手軽に、身近に、簡単にできる方法があります。
|シェアドコンテンツマーケティング
です。
自社専用のプラットフォームメディア(ブログサイト)を制作することなしに、同類のジャンルのコンテンツを投稿する複数の個人や事業者が、共有型のメディアプラットフォームでコンテンツを公開する方法です。マーケティングにおけるトリプルマディアを言われる「オウンドメディア」「アーンドマディア」「ペイドメディア」のプラス1とされるもう一つのメディアタイプ「シェアドメディア」を活用し、さらに手軽に、身近に、そして効果的にコンテンツマーケティングを展開することができます。
Facebookのようなソーシャルメディアやポータルサイトのような情報サイトなど、多くの利用者が集まるサイトで、特定の分野をテーマに、複数の情報発信者がそれぞれ独自のコンテンツを継続的に公開するイメージです。
大きな違いは、
メデイァを提供(運営)する、あるいはサイトを主宰するものがいる
ある特定のテーマやジャンルのコンテンツを配信し共有する専門のメディアプラットフォームである
と言うことです。
インターネットのフォーラムにも似ています。オフラインマーケティング(リアルマーケティング)なら、展示会やイベントで出展するようなものです。
”
シェアドコンテンツマーケティングとは、複数の事業者が第三者が提供するプラットフォームを共有して、自社のコンテンツを配信するコンテンツマーケティング。
”
つまり、特定の分野において、読者にとって良質で価値あるコンテンツを配信できる人や事業者(団体)を予め募り、それぞれが作成したコンテンツを共通の場で公開していきます。
例えば、ビジネスの分野でインターネットマーケティングやウェブマーケティングをテーマにさまざまなマーケティングの手法、成功事例や失敗事例、利用者での導入事例などをコンテンツにして公開することができます。メールマーケティングを得意とするものはメルマガやステップメールに関するコンテンツを作成したり、また、Faceobook広告に関するコンテンツを書くものがいたり、その他にもリスティング広告、動画マーケティング、コンテンツマーケティング、ウェブ解析、SEO・・・等々、インターネットやウェブマーケティングに関連する大きなテーマの下、関連する様々な分野のコンテンツを一つのプラットフォームで共有することができます。
読者のメリットは、一つのテーマの下に関連する様々なコンテンツを一つのサイトで見ることでき、必要な時に必要な分野を拾い読みし、お気に入りのコンテンツを見つけることができます。また、一つの分野のコンテンツでも異なる情報発信者がいることで、それぞれを簡単に比較検討することができます。インターネット社会になった今、比較検討が当たり前となり、その意味でも現在の読者のニーズに適っています。あるものに興味関心をを持つ読者は、それに合った一つのコンテンツを見つけると、他の類似コンテンツも読みたくなります。シェアードコンテンツマーケティングでは、検索エンジンなどで、お目当てのコンテンツを複数の検索結果の中から探して辿り着くという、面倒なプロセスも不要になります。
また、一社(一人)が提供するコンテンツでは分かりづらかったことや解消できなかった疑問なども、複数のコンテンツを拾い読みするだけでも、まる欠けていたパズルのピースがピッタリはまっていくように解決することもあります。そうやって疑問を解消し、問題や課題を解決する糸口をつかんだ読者は、さらにもっと知りたくなり、興味や関心を持つようになります。それぞれのコンテンツを配信する事業者の中からお気に入りを見つけたくなるのです。シェアドコンテンツマーケティングなら、直ぐに情報発信者のサイトを訪れることができるので、お気に入りを見つけ、さらに詳しく深く情報を集めることも簡単にできます。
このように読者にもメリットがあるシェアドコンテンツマーケティングですが、さらに、ここで注目したいのはコンテンツを提供する側、つまり情報発信者のメリットです。
新たなサイト構築などの費用が不要
既にメディアプラットフォームがあるので直ぐに始められる
既にサイトに興味づけられた読者のアクセスがあるので一から集客(読者集め)をする必要がない
比較的絞り込まれたニーズを持つ良質な読者をが多くいる
ネイティブアド(ネイティブ広告)でもあるので読者を自然にコンテンツに惹きこみやすい
自社サイトやさらに専門的なコンテンツサイトへと誘導することができる
自社サイトのコンテンツマーケティングと併用できる。またそうすることでより効果を高められる
人が集まるところには様々な情報やヒントも隠されているので何かのきっかけを掴みやすい
自社の認知アップとブランディング効果が期待できる
効果的、効率的に宣伝できる
ストック型メディアにもなるので掲載が続き情報価値が失われない限り、効果は継続的に機能する
共有型のメディアのため、何かの事情で継続的にコンテンツを配信できない場合でもアクセスを維持しやすい
試験的に利用でき失敗してもリスクは最小限に留められる
コストを低く抑えられる
・・・等々です。
まだ、シェアドコンテンツマーケティングを活用したコンテンツマーケティングは主流ではありませんが、コストを抑えたい、短期間で読者を集めたい、より良質な見込客を発掘したい、サイトの制作や準備するこたなく直ぐに始めたい、既存のコンテンツマーケティングやその他マーケティングをより効果的にしたい、失敗のリスクを極力抑えたいなど・・・、そんな事業者の課題や悩み、ジレンマを解消する、新たな画期的なマーケティングのプラットフォームになることが多いに期待できます。
また、今後、シェアドコンテンツマーケティングがその力の発揮する分野として、製品やサービスのプロモーションサイトがあげられます。通常はコンテンツマーケティングから商材(製品やサービス)へと流れていきますが、シェアドコンテンツマーケティングを利用すると商材を入り口にコンテンツへと流れる逆の動線も確保できます。
例えば、オンラインマーケティングに関する情報を提供するサイトで、各社が関連する自社の様々なツールやサービスに関して、その特徴や仕様、利用方法やさまざまな利用シーン、取材やインタビューの抜粋や、お客様の声や導入事例、動画配信などをコンテンツ形式で継続的に更新し発信することで、サイトのコンテンツに絡めたネイティブアド(ネイティブ広告)を展開し、自社サイトや自社コンテンツへの動線をつくり、さらには問い合わせや商談等へのきっかけにするなど、マーケティング効果や広告効果も期待できます。つまり、自社コンテンツを中心にその周辺を回遊する動きがよりパターン化あるいは仕組化されます。
シェアドコンテンツマーケティングが今後、新しいマーケティングのプラットフォームとして主流になる日は近いかもしれません。